コラム
外国人ドライバーを雇用する際に必要な認証について

外国人ドライバーを雇う際、企業は「働きやすい職場認証」または「Gマーク」のどちらかを取得する必要があります。このブログでは、これらの2つの認証制度を貨物運送事業に絞って解説します。
働きやすい職場認証
正式名称:運転者職場環境良好度認証制度
この制度は、企業が取り組む職場環境改善を「見える化」することで、求職者に対して良い職場環境が整っていることをアピールし、雇用促進を図ることを目的としています。また、事業者の人材確保を支援することもこの制度の重要な役割です。
- 創設:令和2年8月
- 認定主体:日本海事協会
- 有効期限:原則として2年
- 認証要件:法令遵守など、6つの分野において基本的な取り組み要件を満たすことが求められます。
- 審査費用:1つ星認証の場合、50,000円+3,000円×申請対象営業所数(本社除く)など
Gマーク
正式名称:貨物自動車運送事業安全性評価事業
Gマークは、事業者が安全性の向上に積極的に取り組んでいることを証明する認証です。利用者が安全性の高い事業者を選ぶことで、事業者全体の安全意識を高めることを目的としています。
- 創設:平成15年7月
- 認定主体:全日本トラック協会(全国貨物自動車運送適性化事業実施機関)
- 有効期限:新規取得後2年、初回更新3年、2回目以降4年
- 認証要件:安全性に関する法令の遵守など、3つの分野で基準点数を満たすことが求められます。審査後に巡回指導も実施されます。
- 申請条件:事業開始から3年以上経過し、事業用車両が5両以上であること
- 審査費用:電子申請の場合、無料
どちらかの認証が必要
特定技能外国人ドライバーを雇用する場合、どちらかの認証を取得することが必須となります。それぞれの認証には趣旨の違いがあるので、どちらを選ぶかは事業者のニーズや目指す方向性に応じて決める必要があります。
まとめ
外国人ドライバーを雇うためには、職場環境や安全性に関する認証を取得することが求められます。企業がどちらの認証を取得すべきか、その特徴をよく理解した上で選択することが大切です。まずは取得からはじめられたいという事業者様にも、どちらの認証を取得するのがよいか、また申請方法などについてもアドバイスさせていただきますのでお気軽にご相談ください。
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