外免切替(外国免許切替)という制度は、外国で取得した運転免許を日本の運転免許に切り替えたい方に向けたものです。特定技能「自動車運送業」のカテゴリーにおいては、日本で運転免許をまだ持っていなくても、母国で取得した運転免許証があれば、「特定活動」の在留資格で日本に入国し、6ヶ月以内に外免切替を行います。この期間内に日本の普通免許を取得し、在留資格を「特定技能」に切り替え、ドライバーとして就労することが可能です。
外免切替の流れ
- 外国免許の確認
- 必要書類の準備
- 審査の予約(都道府県によって異なる)
- 提出書類の審査
- 適性審査
- 知識確認
- 技能確認
- 免許証交付
では、各ステップについて詳しく見ていきましょう。
2.必要書類の準備(持ち物)
外免切替に必要な書類は以下の通りです。
- 外国の運転免許証
- 外国免許証の日本語翻訳文(日本自動車連盟[JAF]で発行可能)
- 国際運転免許証、または古い日本の免許証(期限切れのものも含む)
- 日本の住民票
- 在留カード
- パスポート(出入国記録が確認できるもの。外国で免許を取得後、3ヶ月以上その国に滞在していることを証明)
- 証明写真(縦3cm×横2.4cm)
- 運転に必要なもの(眼鏡、コンタクトレンズ、補聴器など)
3.審査
書類を提出後、審査が行われます。必要に応じて追加書類を求められる場合がありますので、事前に確認しておくと安心です。
4知識確認(試験内容)
知識確認では、日本の基本的な交通法令に関する問題が出題されます。試験は10問の〇×問題で、7問以上正解すれば合格です。試験の内容には以下のような問題があります。
例題
- 車両は道路の中央から右側を通行しなければならない → ×
- 昼間より夜間の方が見通しが悪いので速度を落とす → 〇
- 車を買ったときにすべて点検しているので、悪くなるまでは点検しなくて良い → ✖
- 最高速度40km/hの標識で、誰もいなかったので制限を超えて運転した → ✖
知識確認のポイントは、日本の交通ルールに従っているかどうかです。特に、右左折時の合図や、進路変更時の確認のタイミングなどに気を付ける必要があります。
5技能確認(実技試験)
外免切替の中で一番難しいとされるのが、技能確認の実技試験です。多くの人がこの試験で不合格となり、教習所に通って再取得するケースもあります。特定活動の6ヶ月内に外免切替に合格しない場合、母国に帰国しなければならないため、特定活動期間内に確実に合格することが求められます。
試験は減点方式で、70点以上が合格ラインです。試験内容には以下が含まれます。
- 幹線コース及び周回コースの走行
- 交差点通行(信号通過)
- 曲線コースの走行
- 屈折コースの走行
- 障害物設置場所の通過
試験前にコースのイメージトレーニングをしておくことが大切です。

※外国免許事務取扱い要領 別添
現状とFDSOのサポート
現在、外免切替試験は受験枠が少なく、都道府県によっては試験を受けるまでに数週間から数ヶ月待たされる場合もあります。また、合格率は非常に低く、26%程度とも言われています。そのため、確実に試験を受けられるスケジュールサポートと合格を目指した教育が求められます。
FDSOでは、提携自動車学校と協力し、外免切替をスムーズに進めるためのサポートを提供しています。合格に向けての教育やスケジュール調整もお手伝いしますので、ぜひご相談ください。
Column